スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。
    真夏です。台風です。暑いです。。。
    というわけで久々のログ投稿です。

    虹色ほたる―永遠の夏休み
    虹色ほたる―永遠の夏休み
    • 出版日 - 2012-03
    • 出版社 - アルファポリス
    • 著者 - 川口 雅幸
    • 形式 - 単行本
    • 価格 - ¥ 1,080

    (今回は文庫版(アルファポリス文庫)を読ませていただきました)

    最近めっきり読書量が減ったので、肩慣らしのために選んだこの一冊。もともとは児童向け作品です。といっても、内容は侮ることなかれです。2011年にはアニメ映画化もされています。

    あえて言うなら、テーマは生と死、でしょうか。重いテーマながらも、心あたたまる描写、そして懐かしさを感じる少年少女の生活描写によって、気軽に読み通すことができます。

    主人公ユウタはひとり、1年前に亡くした父との思い出の山奥のダムを訪れます。しかしその帰り道、突然の雷雨に足をとられ、気を失ってしまいます。そこに現れた謎の老人。目を開けると、そこにはダムに沈んだはずのとある村がありました。そこで出会う同い年のケンゾー、さえ子、神主の青天狗や村人たち。ユウタはさえ子の親戚として迎え入れられ、現代とはなにもかも違う昔ながらの生活に”何か”を見出していきます。元の時代に戻る期限が迫るなか、さえ子にもとある秘密が隠されていて...


    小学6年生の視点で描かれる物語は、小さい頃のワクワク感や素直な感性を思い出させてくれるよう。すんなりと心に入ってきます。物語前半では、小学生の甘酸っぱい恋ややんちゃな遊び心、後半では、物語の核ともいえるさえ子の秘密を知った二人の悩み、決断する姿が描かれています。小学生ながらに生きることについて真摯に立ち向かい考える姿だからこそ、気持ちが読み手に深く伝わってくるのかもしれませんね。

    失われる村、命、そして様々な人をつないでいく蛍。それらをうまく連鎖させて紡がれている奥行きの深い、優しい物語でした。

    2016/08/23(火) 11:19 読書帖 記事URL COM(0)
    スポンサードリンク


    この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
    コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
    また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。

    コメントフォーム

    以下のフォームからコメントを投稿してください